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2011年3月 4日 (金)

平成20年11月号 号外

日本人の宗教観について

九月、十月の二回、NPO法人にっぽん文明研究所からのご案内により【宗教間の対話】異文化交流の夕べ(仏教・神道・イスラーム)ということで、様々な宗教を信仰する人たちの集まりがあり、二人で参加して参りました。

この会はイスラム教徒のフユマン・A・ムガールさん(イスラーム評論家・ムガール帝国の末裔)が中心となって開催されたものです。ムガールさんはテレビなどにもご出演なさっておられるそうで、日本女性と結婚され、現在は福岡にお住まいで、流暢な日本語を話されました。福岡では十年以上、異なる宗教者の対話を続けているそうで、この度東京にもその輪を広げたいと言う事で開催されました。

第一回目の始まりの際、イスラム教の祭司が何名かのイスラム教徒と一緒に礼拝を行ったのですが、間近に見たのは初めてでしたので興味深く拝見しました。この礼拝は一日に五回することが義務になっているそうです。

日本人にとって、神道や仏教は馴染みがありますが、キリスト教というと少し縁遠い感じがし、ましてイスラム教などは縁もゆかりもない、と言う気がします。特に中東の様々なテロ活動という視点でのマスコミの報道によって、危険な宗教というレッテルを貼られているとも言えます。

ムガールさんらは、このイスラム教に対する偏見を無くす為に、また真のイスラム教を知ってもらいたいという観点から、このような宗教間の対話を企画されていると言うことでした。

確かに、実際にお会いしたイスラム教徒の方々は、マスコミの報道とは全く異なった、非常に温和で更に日本の有名大学を幾つも卒業されているような優秀な方々ばかりでした。またイスラム教は決して争いを助長するような宗教ではありませんでした。

ところでイスラム教では多くの戒律があり、それを守っていく事で来世に天国に行くことが出来ると信じられているようです。逆にそれらを守らなければ地獄に行く、ということでもあるようです。

イスラム教徒の方から、多くの日本人は「私は無宗教です」と言われ、彼らからしてみると「無宗教」では自らを律する事ができないので、悪事がはびこり、従って現代の日本の道徳心の欠如はこの「無宗教」に原因があると思われるので、是非宗教を持って欲しい、と言われました。

それを聞いて日本人は果たして本当に無宗教なのだろうか、と考えてしまいました。外国人には分りにくいかもしれませんが、日本人は生活習慣の中に様々な宗教的な人生儀礼(初宮から葬送儀礼まで)を取り入れており、無意識の内に宗教心を持っていると言えます。

人が生まれた時、あるいは成長の節目ごとに、子供の健やかなる成長を願う感情、また、自分が現在存在していることに祖先に感謝する心、いつまでも見守っていてほしいと願う気持ち、大いなる自然に対する畏怖心、これらすべて見えない存在に対する宗教心ではないでしょうか。

また日本人の神に対する考え方は一神教のように「神に祈る」のではなく、「神にご加護を祈念する」と言うように親に見守ってもらうような感覚ではないでしょうか。

いわゆる日本人が「宗教」と考えるものは「教祖・教典・教団がある宗教」であり、生活に溶け込んでいる宗教的行事の宗教は「いつ誰によってはじめられたか分からない、自然発生的宗教」と言えるでしょう。ですから欧米やその他外国人が言う「無宗教」「無神論」とは全く次元を異にしていると言えます。

舊事先生がイスラム教の祈りを音で聞いた際(内容は全く分らないので)、「とても不毛の地をイメージさせるものだ」と言っていました。確かに中東地域は日本とは真反対の環境だと言えます。

四季があり、豊かな水があり、あらゆる作物が豊かに実る日本においては、自然そのものが神であり、豊かな実りを与えて下さる存在だと考える方が自然です。神が罰を与える存在だとは考えにくいでしょう。

不毛の大地に生きる人々は、現世ではなかなか豊かな生活をすることができないので、現世では我慢をして、来世に天国で幸せに暮らしたいと考えているようです。

イスラム教の考える天国とは次のようなものでした。

「天国の世界は我々の想像を超えた素晴らしいところです。それは大変明るい世界で、果物が豊富にあるとか、緑が多く、天気がいつも良く、暑くもなく寒くもなく、豪華な絨毯が敷かれていて、快適な乗り物があり、永遠に若い少年たちにかしずかれ、女性たちも皆若く美しく、どんなに飲んでも悪酔いする事のない飲み物がいくらでもあり・・・また、絶える事のないきれいな水の川があり・・・それらに囲まれて人々はお互いに仲良く平和に暮らしています。・・・」

自然豊かな日本は、イスラム教の人々が考える天国のような国ではないかと思えます。

オーパーツ(考古学上その成立や製造法などが不明とされたりするもの)に次のような物があります。

イギリス・ヘレフォード地方の寺院に【東を上にして世界を円形にした一枚の古地図】が伝わっている。その一番上の日本列島にはHEBENN(天国)と書かれていると言う。

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