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2012年9月30日 (日)

桔梗だより 平成23年8月号

七月の陰陽會の祭典および行事

七月廿二日 結婚感謝祭を斎行致しました。

23722

八月の陰陽會の祭典及び行事予定

八月十五日日  戦没者慰霊と世界平和祈願祭

陰陽道と宮中祭祀(一)

陽道は日本に於ける神道、仏教をはじめ人生儀礼、民間の年中行事、日々の慣習に至るまで広く深く浸透しています。

これらの陰陽道発祥の神事や行事は、もともと宮中で行われていたものが、時代が下るにつれて民間に流出し、更に明治三年に陰陽寮が廃止されたことで陰陽道祭祀は神道儀礼に、天文学をはじめとする地理地勢学、暦学、天災の予測、都市計画などの科学や健康医学など医学の分野は国や民間の機関にそれぞれ移譲され、占術や慣習は民間の人生儀礼や年中行事の中に吸収されていきました。

現在では神社の神主によって行われている地鎮祭、上棟祭、六月と十二月の晦(つごもり)に行われる大祓や様々な清祓いの神事、節分や桃花神事(雛祭り)厄除け、七五三などあらゆる神事はほとんどすべて陰陽道の祭祀に端を発したお祭りです。

しかしながら本来これらのお祭りは陰陽師の役割であり、更には祭祀の対象となったのは天皇を筆頭とする有力公家などに限られていました。

陰陽寮は天皇の私的な機関であり、陰陽師は天皇をはじめとする有力公家の要請を受けて秘密裏に神事を行っていたのです。陰陽道祭祀とは極めて個人的で呪術的性格を持った祭祀と言えます。

宮中祭祀とは陰陽道祭祀であり、天皇を鬼神からご守護申し上げ、天意を図り、天命を全うする為にのみ機能した極めて個人的な呪術的性格を帯びた祭祀なのです。

以下、いくつかの陰陽道による宮中祭祀を紹介します。

泰山府君祭(たいざんふくんさい)

支那では聖なる山とされた五岳の中でも最高位として崇められ、死者の集まる霊山とされる東岳・泰山の神、泰山府君は「群山の祖、天地神霊の府」とされています。この為泰山府君は人の生死を司る冥府の神と信じられ、畏怖され続けています。

泰山府君を陰陽道の主神としたのは安倍晴明公であり、晴明公は天皇を私邸に招き、この神を祀る陰陽道祭祀、泰山府君祭を極秘裏に行いました。「今昔物語集」「吾妻鏡」「古今著聞集」などの説話にも邪狐調伏や延命術などに威力を発揮する祭祀として泰山府君祭が登場します。

祭祀の基本は穢れを祓い、人の命を司る泰山府君神に延命を願うと云うお祭りです。

この祭りは土御門(つちみかど)家の陰陽師によって行われました。天皇は自らの御裳(みころも)や手鏡、金属や木、紙などで出来た人形(ひとがた)を祓いに用い、それらに息を吹きかけた後、体中を撫で、穢れを人形に移し、陰陽師に託します。祭祀者はご祭神である泰山府君に祈り、その後撫物(なでもの)は宮城内に埋められたり、河川に流したりしました。

こうした祭祀は深夜、極秘裏に数日に亘って執り行われました。

同様の陰陽道祭祀に西岳真人祭(せいがくしんじんさい)、五帝四海神祭(ごていしかいじんさい)などがあります。

天曺地府祭(てんちゅうちふさい)

基本的には泰山府君祭と同様の穢れ祓いの祭祀ですが、このお祭りに限っては天皇践祚(せんそ)の一代に一度だけしか執り行われませんでした。後には天皇のみならず将軍宣下の際にも行われました。祭祀の執行は土御門家の独占で、儀礼そのものも土御門家邸内に於いて密かに行われました。

泰山府君祭をより厳格にした天曺地府祭における「天曺地府」とは天帝をはじめとする神々の役所を指し、陰陽師によって祈願されるご祭神は泰山府君一神に留まらず、北帝大王、五道冥官、司命・司録、南斗・北斗星官などの北極星を中心とする星神やその従者の神などこの役所に集う主神から神の官僚までに至ります。

陰陽師は新たに即位した天皇をこれらの天界の有力神に引き合わせ、「黒簿(こくぼ)」と呼ばれる書類を書き変えます。

黒簿には天皇をはじめとする全ての人々の寿命や賞罰が記されていて、陰陽師はここから天皇の名を削り、生者の名簿に書き写すことで諸々の禍を除き、天使の延命と国政の安泰を祈願したのです。

「続日本紀」には延暦四年の冬至の日に桓武天皇によって交野原、柏原(京の郊外)に於いてこの祭祀を行ったとあります。天空の星々を一望できる郊外に円丘の天壇を築いてそこに天神を祀り、社(やしろ)に地祇(国神)を祀り、宗廟(そうびょう)を建て皇祖霊を星神に祭り上げて神々と同席させ、これにより國體の安泰と延命を祈願したのです。

その際、この祭りでも中心となる呪術として撫物を使った穢れ祓いが行われました。主に用いられた撫物は御裳や手鏡でした。

(次号に続く)

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