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2012年10月 5日 (金)

Ⅱ.神葬祭本儀 (2)通夜祭

2)通夜祭

通夜祭は古代の葬送儀礼に於ける「殯斂(もがり)」の遺風であり、夜を徹して故人の蘇りを願う祭儀です。

命が果てた後、葬儀を執り行うまでの間、喪主以下家族・親族一同が故人の傍(かたわら)に控えて生前同様の礼を尽し、鄭重に奉仕すべき神葬祭の諸祭儀の中でも殊更に重要な祭儀であり、葬場祭(告別式)の前夜に行われます。

昨今、通夜とは単なる葬儀の前夜祭のように捉えられていますが、それは大きな間違いであり、本来の通夜祭とは故人の家族・親族一同が終夜に亘って柩の傍に集まり控えて、その面影を慕いつつ、その功績を称え偲び、再び御霊が肉体に帰り来て生命が蘇る、つまり常世の国もしくは黄泉の国に行きかけた御霊が帰ってくることをひたすら祈り願う為に行われる祭儀です。

生饌(せいせん)ばかりでなく故人が生前好んだ品を御饌(みけ・常饌)として供え、誄歌(しのびうた)を奏でて故人を追慕します。

また生前、魂(こん・御霊)は霊糸線(れいしせん)によって魄(はく・肉体)と繋がっていますが、肉体が死を迎えると約24時間かけて霊糸線が切れて魂は魄から離れます。

このことから肉体の死後すぐに葬儀を行って土葬したり火葬したりせずに、通夜祭として葬儀の前に24時間置く意味は、御霊が肉体から完全に離れる為の時間が必要だと言う事です。

この霊糸線が切れる為の時間をとることなく、肉体に何らかの刺激を与える事は、たとえ見た目は死して何の感覚も無い様に思われても、当人にしてみれば生身の体同様の刺激を感じる訳ですから、大変な苦痛を与えられることになります。

ですから昨今、医療技術の進歩によって脳死と判断された場合に臓器移植が行われるようになりましたが、本来の肉体の死を迎える前に、将に生きながらにして臓器を切除されると云う耐え難い苦しみを与えられると云うことになります。

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