最近のトラックバック

最近のコメント

2016年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

神葬祭と祖霊の祭祀

2012年10月14日 (日)

(5)祖霊舎の祀り

(5)祖霊舎の祀り

家族の誰かが身罷(みまか)った場合には、その人の御霊はその一家の祖霊と合祀され、やがては守護神となって子孫や一家を守護(まも)ってくれると云う我が国古来からの祖霊祭祀があります。

子孫は先祖に対して日々のお祀りはもとより、個々の先祖の年祭(年忌)を鄭重に奉仕して祟り神とならない様に鄭重にお祀りしなければなりません。

その為に日毎に祖霊へのお祀りを行う事は神棚のお祀りと同様ですが、祖霊舎のお祀りで大切な祭儀は、正辰(せいしん)祭と云う故人の帰幽の当月当日つまり祥月(しょうつき)命日にその故人を追慕して執り行うお祀り、春秋の彼岸の時季に執り行う春季霊祭・秋季霊祭並びにお盆の時期の御霊(みたま)祭です。

御霊祭に関しては、帰幽後一年以内にお盆を迎える場合には、新御霊祭(あらみたままつり)として、

一年祭を迎えるまでの不安定な荒ぶる御霊を鎮め祀る為に特に鄭重に執り行う必要があります。

これらの祭儀は恒例の祖霊祭であり、その日々には神職を招いて鄭重な祭祀を執り行う事が重要です。

年祭(式年祭・年忌)

祥月命日に特別の祭祀である正辰祭を執り行う事は当然ですが、一年祭を経た後の年祭は、三年目(満年数、以下同様)の三年祭を始めとして、五年祭・十年祭・二十年祭・三十年祭・四十年祭・五十年祭・百年祭と順次斎行し、百年祭以降は百年毎に行われます。

これらの祭儀は重儀ですから鄭重に祭儀を行う必要があります。

24924_002

春秋二季の霊祭

春分の日には春季霊祭、秋分の日には秋季霊祭を執り行います。

春秋の祖霊祭は祖先をお祀りする日であり、皇室では皇霊祭が執り行われます。

春秋の祖霊祭に於いて先祖代々の御霊に対して子孫が追慕追悼(ついぼついとう)の誠を捧げると共に、祖先の加護をお祈りします。

御霊祭・新御霊祭

御霊祭とは仏式で言うところのお盆つまり盂蘭盆会(うらぼんえ)にあたります。

今では仏式の方が一般的になってしまいましたが、元々は幽世(かくりよ)から祖霊をお迎えして鄭重にお祀りし、日々の加護と子孫の繁栄をお祈りすると云う神道の祭祀が仏教と融合した行事がお盆となったものです。

帰幽して初めて迎える御霊祭りを新御霊祭と云い、特に鄭重にお祀りしなければなりません。

帰幽して一年以内の御霊は、たとえ幽世である常世の国あるいは黄泉の国に帰っていたとしても、極めて不安定であることから荒霊(あらみたま)の状態であると云えます。

この荒霊はいつ何時祟り神に転じるとも限らないので、折々の霊祭を通して鄭重に鎮め祀る必要があるのです。

鄭重に鎮めに鎮めてお祀りすることで、御霊が祟り神にならないようにしなければなりません。

様々な霊祭を通して鎮め祀ることで、次第に御霊は鎮まっていき、荒魂は和魂に、和魂は幸魂に、やがて百年祭を迎える頃には幸魂は奇魂になり、子孫を見守る存在となっていきます。

荒ぶる霊魂(人霊)を放置していると、災厄をもたらす疫神(疫鬼)となりますが、神霊として鄭重に鎮め祀ると災厄を防ぐ神へと転じ、やがては守護神となるのです。

「祖霊の祭祀」に戻る

2012年10月12日 (金)

会葬者の心得

【会葬者の心得】

1)通夜祭

通夜祭は主に近親者や故人と特に親しい関係にあった人たちが集まって営まれます。

しかし遺族から通夜祭の時刻を知らされた場合には、通夜祭への参列を請われたと考えて万障繰り合わせて参列することが望ましいと云えます。

帰幽の知らせと葬場祭の日時のみを告げられた場合は、告別式への参列だけに留めるのが一般的です。

一般の通夜祭の参列者は祭儀の始まる十分くらい前に着く様に心がけます。

会葬の心得

通夜祭・葬場祭に参列することを会葬と云います。

会葬の心得として、弔問者は出来るだけ正式の喪服で会葬することが望ましいでしょう。

受付けで記帳し、玉串料を差し出します。表書きは「玉串料」「御榊料」又は「神饌料」のいずれかにします。

神式では通夜祭、葬場祭に限らず祭儀の前に基本的に清めの手水を行います。多くの場合、受付けや斎場入口に用意してありますので、手水を行ってから斎場に入ります。

斎場に入ったら、先ず遺族にお悔やみの言葉を申し述べます。

通夜祭・葬場祭の席次は予め決めてありますので、会場係の指示に従って着席します。

通夜祭・葬場祭では仏式の焼香に当たる、玉串奉奠(ほうてん)が行われます。

その際の二拝二拍手一礼の拝礼は、「しのび手(両手を打つ手前で止め、音を立てない拍手)」で柏手を行います。

参列者が大勢の場合は拝礼だけの事もあります。

玉串奉奠、拝礼の後は喪主、遺族へ一礼してから退出します。

直会(なおらい・通夜振る舞い)は弔問に対するお礼と清めの意味でもてなされます。招かれた時は辞退せずにお受けします。退席する時には喪主への挨拶を忘れない様に静かに辞去します。

2)葬場祭

葬場祭に招かれた場合、通夜祭と同様に受付で記帳し、手水を受け、指示に従って着席します。

会葬者は通夜祭同様玉串奉奠、拝礼を行います。

出棺前にご遺体との最後のお別れが行われますので、故人と特に親しかった会葬者はご遺族に続いて別れ花を柩に納めます。

火葬祭・埋葬祭の心得も同様です。

3)御霊祭(みたままつり)

御霊祭は葬儀の翌日に葬儀が無事済んだことを霊前・墓前に奉告する翌日祭から、帰幽した日から数えて十日目に営まれる十日祭、以後十日目毎に二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭と続きます。

そして五十日祭以後は、百日祭、一年祭、三年祭、五年祭、十年祭と続き、以後は五十年祭まで十年目毎に行われ、その後は百年祭と、二百年祭と百年毎に年祭が続きます。

これらの御霊祭の中でも、五十日祭、百日祭、一年祭、三年祭、五年祭、十年祭は特に重要な祭儀ですから、鄭重に盛大に行われる必要があります。

これらの御霊祭は霊前・墓前の両方で行われるのが本義です。

御霊祭の後は故人を偲びながら自宅や料理屋で直会を行います。

御霊祭への案内を受けたら出欠の返事はなるべく早く出すようにしましょう。

服装は五十日祭を過ぎたら派手な服装でなければ特に喪服を着用する必要はありません。

その都度、「御榊料」あるいは「御供物料」を持参します。

「神葬祭と祖霊の祭祀」に戻る

2012年10月10日 (水)

祖霊の祭祀

1)祖霊の祭祀

今日、「祖霊の祭祀」としてのお彼岸やお盆と云うと、仏教行事のように思われがちですが、それらは元々我が国古来の祖霊の祭祀(先祖祭)の日のことでした。

特にお盆の時には祖先の御霊が子孫の家に帰ってくると云われていますが、このような考え方は本来の仏教には無く、むしろ我が国固有の習俗に由来するものであり、仏教伝来と共に我が国の祖霊の祭祀と習合していったものであります。

祖先の御霊をお祀りする事は多くの家々で為されていますが、江戸時代の寺請(てらうけ)制度の名残から、宗旨・宗派は異なれども仏教の形式で「ほとけ様」として仏壇に祀られている場合が多いと思います。

けれどもその一方で、神道の形式で「神様」として祖霊舎(みたまや)に祀られている場合も少なくなく、神と仏(神道と仏教)とでお祀りする形式は異なっていても、どちらも祖先の御霊をお祀りしている事に違いはありません。

家庭の中に、伊勢の神宮(天照皇大神宮・神宮大麻)をはじめとして氏神神社や様々な神々を神棚に奉斎(ほうさい)し、更に先祖を祖霊舎に奉斎すると云う敬神崇祖の日常生活こそ、我が国古来の考え方の中から生まれて来たものです。

今日、神棚も祖霊舎・仏壇も無いと云う世帯が増え、古来から受け継がれてきた敬神崇祖の念が途絶えつつある中、神々や先祖を形にして鄭重にお祀りすると云う我が国固有の伝統文化について改めて認識することは重要な事であると考えます。

2)守護神としての祖先神

日本人は祖先が自分達子孫を守って下さる、といった観念をごく自然に持っています。

この事が高じて、亡くなった直近の父母や祖父母が守護や指導霊として守っている、と云うようなことを霊能者や新興宗教の類の人たちが良く口にしますが、実際にはそのような守護霊・指導霊など存在しないので、これは誤った観念です。

守護神としての祖先神とはこの守護霊・指導霊と云うような架空の存在である直近の先祖の御霊が直接的に子孫を守護すると云ったことではありません。

子孫が先祖代々の祖霊を様々な鎮魂儀礼つまり春秋の祖霊祭、御霊祭(みたままつり)、年祭などを通して鄭重にお祀りする事で、次第に御霊が荒ぶる御霊である荒魂(あらみたま)から和魂(にぎみたま)に鎮まっていき、やがては幸魂(さきみたま)、奇魂(くしみたま)となり、子孫が行う儀礼と呼応して子孫を見守る守護神となっていくのです。

そして百年祭を迎える頃には、産土神(うぶすながみ)の一部となり、その産土神から再び分かれて人間として誕生するということになります。

このことから誕生の際の安産祈願から始まり、初宮、七五三、十三詣りなどの人生儀礼に際して、産土神社への奉告と健康への願いを込めた祈願をすることが慣わしとなっているのです。

生まれ出たところの本である産土神に祈願する事で、生児の霊魂が強化され、生命力がついてくると考えられています。

3)祖霊舎(みたまや)

一家の祖先や肉親の御霊をお祀りする設備が祖霊舎であり、神棚と別に分けてお祀りするのが本義です。

神棚と祖霊舎の関係は、神棚が上位で祖霊舎が下位となります。

神棚よりも一段低い場所や神棚の下にお祀りします。

祖霊舎は仏式で言うところの仏壇にあたります。神徒壇(しんとだん)とも言います。

遷霊祭で霊璽に遷し留めた御霊を一般的には五十日祭又は百日祭まで仮祖霊舎でお祀りしますが、合祀祭にて祖霊をお祀りしている祖霊舎に合祀した後、霊璽は祖霊の霊璽と共にお祀りします。

Photo

              (仏壇屋滝田商店より)

4)霊璽

霊璽は仏式で言う位牌にあたり、祖霊舎の中にお祀りします。

霊璽は御霊代(みたましろ)のことで、霊形(たまがた)・神主(たましろ)・霊主(たまぬし)とも言います。

遷霊祭で霊璽に遷し留めた御霊の魂はあくまでも一部であり、御霊の本体は幽世(かくりよ)つまり常世(とこよ)の国あるいは黄泉(よみ)の国に帰ります。
何故なら御霊は分霊祭でいくつにでも分霊することが可能だからです。

祖霊のお祀りは霊璽を通して子孫の儀礼を受ける事になります。

1              (仏壇屋滝田商店より)

             

(5)祖霊の祀り

「神葬祭と祖霊の祭祀」に戻る

Ⅲ.神葬祭後儀 (6)一年祭

6)一年祭

一年祭は帰幽の一年後の同日に霊前・墓前で行われる祭儀です。

霊前祭の内でも節目に相当する五十日祭・百日祭と一年祭は特に重要であり、別けてもこの一年祭は一層鄭重に厳修しなければなりません。

神籬(ひもろぎ)の幣(へい)は当会独自の幣(死霊の幣)を用います。

24924_001 

「神葬祭の流れ」に戻る

Ⅲ.神葬祭後儀 (5)百日祭

5)百日(ももか)祭

帰幽の日から数えて百日目に、霊前・墓前に於いて行われる祭儀です。

遺族は忌明けの後も毎日祖霊舎や墓前の拝礼を欠かさず行い、過ぎ去り行く日々の中の節目となる日の祭儀には、神職の奉仕の下、厳粛・鄭重に祭祀を営むことが大切です。

2475_001

「神葬祭の流れ」に戻る

Ⅲ.神葬祭後儀 (4)祖霊舎に合祀の儀(合祀祭)

4)祖霊舎に合祀の儀(合祀祭)

五十日祭終了後(百日祭もしくは一年祭の場合もあります)に忌明の祓ひを行い、その後仮祖霊舎に祀られていた霊璽を祖霊舎に合祀(ごうし)する祭儀です。

この祭儀は闇の夜に行われるのが本義です。

これ以降は霊祭(みたままつり)となります。

祖霊舎に合祀された故人の御霊は、これ以降は祖霊の一柱(ひとはしら)として代々の祖霊と共に祀られて、一家の守護神として折々の祭祀が鄭重(ていちょう)に奉仕され、追考の誠が捧げられます。

24513_012_2

「神葬祭の流れ」に戻る

Ⅲ.神葬祭後儀 (3)忌明の祓ひ・忌明後祓除の儀

3)忌明(いみあけ)の祓ひ・忌明後祓除(きあけごふつじょ)の儀

忌は概ね五十日を以て完了するところから、一般的に五十日祭の翌日に神職と遺族だけで営む祭儀です。

仮祖霊舎以下家人や家内の各所を祓い清め、その後神棚や祖霊舎に貼った白紙を取り除いて、これ以後神社を始め神棚や祖霊舎の参拝・拝礼は平常通りに戻ります。

忌明け後は通常の柏手で拝礼します。

忌明とは喪中の一定の日数の明けることです。

24513_011

「神葬祭の流れ」に戻る

Ⅲ.神葬祭後儀 (2)毎十日祭

2)毎十日祭(十日祭・二十日祭・三十日祭・四十日祭・五十日祭)

帰幽の日から数えて十日目、二十日目、三十日目、四十日目、五十日目と、十日目毎に霊前・墓前に於いて執り行う祭儀です。

五十日祭(いそかさい・いかさい)は最後の十日祭でもあり、概ねこの日を以て忌明(きあけ・いみあけ)とします。

更にこの五十日を経た後に、これまで仮祖霊舎にお祀りされていた霊璽を祖霊舎に合祀する場合も多く、毎十日祭の中でも五十日祭は大変重要な祭儀です。

一般的に五十日祭まで、しのび手(音を立てないように柏手を打つこと)で拝礼します。

故人に所縁の人を招いて祭儀を執り行い、酒肴振舞いをします。

2445_001

「神葬祭の流れ」に戻る

2012年10月 9日 (火)

Ⅲ.神葬祭後儀 (1)霊前日供の儀・翌日祭

1)霊前日供の儀・翌日祭

【霊前日供の儀】

霊前日供(にっく)とは遷霊後、霊前に対して、毎日朝夕の二度、又は毎朝一度、故人が生前好んだ常饌又は生饌(洗米、塩、水など)を日供としてお供えして奉仕することです。

ご遺体(ご遺骨)を葬儀の当日に埋葬した場合は、墓前をもお祀りし、霊前・墓前それぞれに追考(供養して孝行の道を尽す)の誠を尽さねばなりません。

この日供奉仕は霊璽を祖霊舎に合祀する、合祀祭まで連日行います。

【翌日祭】

翌日祭は葬儀の翌日に、神職を招いて霊前・墓前(葬儀の当日に埋葬した場合)それぞれに於いて執り行う祭儀で、葬儀が無事終了したことを奉告する祭儀です、

現在は省略したり、身内だけで簡単に行われることが多くなりました。

「神葬祭の流れ」に戻る

Ⅱ.神葬祭本儀 (9)帰家祭

9)帰家(きか)祭

帰家祭は火葬祭、あるいは埋葬祭が終了し、喪主以下一同が帰家(帰宅)した後、仮祖霊舎の霊前に於いて葬儀が滞りなく終了したことを奉告する祭儀です。

本来は家族・親族、世話役などは火葬祭・埋葬祭には参列せず留守を預かる役にまわります。留守役の家族らは祭壇を取り払い、家の内外を平素の状態に整え、また家に残った一部の神職が穢れを除く祓いを行い家の内外を清めて一同の帰宅を待っています。

しかしながら近年では家族・親族、世話役も含めて葬儀の流れで火葬祭まで参列するケースが大半です。

いずれにしても葬儀から帰宅した際には、一同は家の門口にて手水の後、神職による大麻(おおぬさ)・塩湯(えんとう)による祓い清め(帰家清祓・きかきよはらへ)を行ってから家に入ります。

帰家祭は新しく用意された仮祖霊舎に霊璽や遺影を飾る奉幣献饌(ほうへいけんせん)から行われ、斎主は祭祀を奏上し、一同拝礼、玉串奉奠で終了します。

24329_039

「神葬祭の流れ」に戻る